別冊宝島1294。編集の井野さんが送ってくれた。格闘ファンなら既知のことがらもあるのだろうが、一冊にまとまっていると相関関係も見えてきて面白いね。むろん、異論反論もたっぷりあるだろうけど、それもまた楽しだ。個人的にはK-1の判定についての記事が良かったなあ。多くのファンが感じてることだし、活字になって残るのはいいことだと思う。それにしても、井野さんは物議を醸すような本をよく作る(笑)。同和利権、平成日本タブー大全…宝島のミスター内容証明であるな。誰が強いかってことも含めて格闘業界の話が好きな人におすすめです。
2006年4月のアーカイブ
新日、K-1、PRIDEタブー大全
2006年 4月 22日ドラマ補遺-結婚詐欺
2006年 4月 22日第二話、いかがでしたか。個人的にはとても面白かったと思います。原作の「結婚詐欺」をメインに、「家賃詐欺」の中ででてくる黒崎の友人関係を取り入れた構成になっています。原作には出てこないゆかりの家庭環境も巧みに設定されていましたね。ドラマ中でも説明されていたように正統? の結婚詐欺ではなく、結婚や恋愛を利用した出資詐欺になっています。弟のほうは正統派でしたけど。
詐欺の手口として、海外での法人登記がでてきます。これは詐欺に限らずによく行われているもので、最大の理由は例えばアメリカの場合最低資本金制度がないことがあげられます。ごく少ない資金で法人登記ができ、さらにその登記を元にして国内に支店登記が可能になっていることから、利用している人も少なくありません。株券(もちろん登記国仕様のものですが)も発行できます。登記代行業者もずいぶんと増えたようですが、現地に知り合いでもいればより安い資金で法人登記が手に入ることになりますね。
本当の結婚詐欺であれば相手の財産をむしり取って終わりです。男性が結婚詐欺師であれば女性の肉体も財物に含まれることになりますし、多くの結婚詐欺の例を見ていくと、肉体と金両方をいただく詐欺師が多いようです。有名なプリンス・クヒオのように小道具を使って本物と思わせるタイプが多く、国際秘密警察(笑)を名乗るなど演技派が多いのも特徴でしょう。結婚詐欺とはいいながら、恋愛の段階でストップしておくことも多いようです。こうなってくると例えば相手と連絡が取れなくなっても、詐欺なのか単なる恋愛破綻なのか見分けがつきにくくなってしまいます。まあ、金額で判断できると思いますけど。
女性が結婚詐欺師の場合、被害者の男性がなかなか結婚詐欺であると信じないケースがまま見られます。連絡が取れなくなっても何か事情があるのではないか、ここで詐欺呼ばわりしたら破局してしまうのではないか、そう思ってしまうんですね。ですから男性のほうが恋愛設定にはまりこんでしまう傾向があるとも言えるでしょう。取材したケースでも数千万円を取られているのに「きっと帰ってくる」と主張して被害届を出すのを嫌がり親族や友人を困惑させた被害者もいました。
騙し返しはあっさりとしていましたが、あれでいいと思います。送金したフリというのは通常はできません。担保にされている預金を動かすことはできないからです(それでも見た目は残高として存在するので、送金以外の見せ預金には使えますけど)。詳しく書くことはできませんが、プライベートバンクを称する存在の中には様々な組織があり、顧客の要望には自国の法にさえ触れなければ(時には抵触しても)応えるものもあります。犯罪組織の金と承知で預かるのはむしろ普通かもしれません。そうした中にはどこに送金手続きをしようともある特定の手順を踏まない限り、見かけはともかく実際に送金する金額を最低額にする、あるいは顧客の別口座に送金するというところもある…そうです(ぼかさせてくださいね)。まあ、簡単に言えば通常の金融機関とはまるで別物になります。マネーロンダリングの一環にもなっているくらいですから。詐欺は時間勝負のところもありますので、確認される前に姿を消すことも重要になります。毎月入金があるからと騙されたケースでは、一度か二度入金して、あとは次の一ヶ月の猶予期間に逃げてしまうわけです。ですから、騙されないためには、現金そのものを手にする必要があるのですね。紙に書かれた数字は数字にすぎません。
スポーツクラブに代表されるような特定目的をもって人が集まる場所はカモを見つけるのに相応しい場所になります。例外はありますが、一定の収入や資産を持っている人間をあらかじめ場所が選別してくれるからです。同時に特定目的が共通している場合は話がふりやすいこともあります。
前回も書きましたが、世の中にはいろいろな詐欺師が潜んでいること、それが伝われば言うことなしです。恋愛をエサにして、共同事業をしましょうと持ちかける変種の結婚詐欺は起業ブームに乗って増えました。ご注意くださいませ。
次回は「宝石詐欺」。錯覚を利用した巧みな手口が登場するようで、楽しみです。
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2006年 4月 20日とりあえずワンセグを体験したくて購入。想像以上に綺麗な画面だった。終わり。と小学生の感想文程度のことしか書けないのは、表現力がないから。いや、最近の小学生ならもっといい文章を書くだろうな。
水曜日は夕方から打合せ。だんだんと見えてきましたよ、うん。練り上げていくのは楽しいね。
蜷川さんから贈呈を受けた右翼・行動の論理(ちくま文庫)を読む。対談形式なので読みやすく、民族派がなにを考えなにを行動原理にしているのかわかりやすい。右翼と聞くと、いわゆる街宣右翼しか思い浮かばない人こそ読むべき本ではないだろうか。
角栄以後
2006年 4月 18日最近疲れ気味なので気分転換に岩見隆夫の「角栄以後」(講談社α文庫」をぽつぽつと読んでいる。やっぱり昔の政治家のほうが個性的で面白いなあ。角栄の演説なんてほんと中身は覚えてないけど、音として記憶しているものな。政治(というより政界周辺)関連のこういう本は好きで「小説吉田学校」や大下英二の一連の著作などを時折読む。人間味が描かれているものがやっぱりいいかな。
書き忘れてたけど、先週の木曜日は白泉社のTさんOさんと飲んだのだった。前回がTさん壮絶な二日酔いだったのでそのリターンマッチというかなんというか。四谷の小洒落た割烹がなかなかに良かった。こぢんまりとしていて、奥まったところにありいかにも穴場な感じだった。
ついさっきまで原稿を書いていた。短くまとめるのはそれなりに難しい。長いのを一本と短いのを数本というのはどっちも大変だけど、別宝で長いのを書いていたせいもあって、短く何本かにするのはやっぱり時間がかかる。
買ってきたまま未開封の「プロ野球スピリッツ3」はいつになったらできるのだろう(笑)。寝ないでやるっていう選択肢もあるけど、それもきついしなあ。精神と時の部屋が欲しい。あ、筒井康隆の「お助け」(だったかな)みたいなのでもいいかな。
ドラマ補遺
2006年 4月 17日日曜日は新企画をあれこれ考えていた。週明けにメールするとか言ってしまった手前、なにもなしというわけにはいかない。とりあえず格好をつけてから、連載モノのゲラをチェックして戻す。日刊ゲンダイに集中連載する原稿と、毎週締め切りになっている単行本原稿の資料まとめも。
TBS公式サイトの掲示板を見ていると、いろいろと意見があるようです。ドラマについては私があれこれ言う立場にないので触れませんが、詐欺の内容についてよく分からないという方もいるようですので、簡単に。第一話で取り上げているのは「財団融資詐欺」、金を借りるためには金を出す必要があるというもので、「貸します詐欺」ともいいます。小さくは「五十万円即融資」と広告しながら、連絡を取ると「まず五万円振り込んでください」というレベルのものから、中小企業を狙って「五百万なら五十万」とふっかけたり、ドラマのように五倍融資十倍融資と持ちかける類のものです。相手が金を出してきたら、自分たちはさっさと逃げるor手形や小切手を渡すパターンが多いですね。詳しくは「公式ガイドブック」を読んでいただけるとうれしいです。なお、この本は単行本巻末に載っている「シロサギデータファイル」をまとめたものではなく、取り上げている項目が同じであっても内容はすべて新たに書き下ろしたものです。
漫画もドラマもそうですが、詐欺に関して一番読んで(見て)欲しいのは、騙す側の手口と騙されてしまう人の心理そしてどこに問題があったのかという部分です。誰もが黒崎のように相手を騙し返すことができるわけではないですしね。なお、黒崎の手口については、そのまま実行しても成功できるようにはなっていません。犯罪を助長するようなことになると困りますからね。それに、詐欺師だからこそ引っ掛かるものもあるんです。詐欺師は騙すことばかり考えていて自分が騙されることを考えていませんから。取材した多くの詐欺師も、ほとんどがそうでした。中には自分の考え出した詐欺プランに酔ってしまって、自分が信じ込んでしまっている人もいるんですよ。そんな人は黒崎も騙すのが楽でしょうね、きっと。